映画「エベレスト3D」を観てきた

映画「エベレスト3D」を観てきました。
1996年にエベレストで発生した実際の登山事故を映画化したものです。

事前に映画レビューを見たのだけどそこには「3Dじゃなくていい」、「登場人物が分かりづらい」という評価があって、イマイチ期待度は高くはなかったんですが、登山家の栗城さんが何度もエベレストに挑戦して、失敗してもまた挑戦して、という話しを聞くと一体エベレストにはなにがあるのか、エベレストとはどんな世界なのか、というのに興味を持つようになりまして、この映画でどんな世界なのかわかるかな、という期待を持って観た次第です。

ぶっちゃけ、本物のエベレストに行ったことがないので、映画で表現されている世界観がリアルなのかどうかは評価できないんですが、「エベレスト3D」についての登山家のみなさんの感想をみるとやっぱりリアルなようです。

三浦雄一郎、野口健ら映画『エベレスト3D』を語る…「登山映画史上の最高峰だ」

●三浦雄一郎さん
「この映画は私を再びエベレストの山頂へと連れていってくれた。最もエキサイティングで壮絶なサバイバル超大作、まさに登山映画史上の最高峰だ」

●野口健さん
「これまで山の映画で、これほどまでに感情が揺さぶられた映像があっただろうか。私が見て、そして封印してきたエベレストの死の世界が、あまりにも、ありのままに描かれている」

●角谷道弘さん
「崇高に美しいエべレストの描写、当時の登山装備、ネパールの風景、夢を追うチャレンジャーの心情まで、1996年当時がすべて忠実に丁寧に再現された、本物の映画だ」

●三浦豪太さん
「1996年の大遭難はエベレスト登山を根幹から変えた。それを驚くべき描写で描ききったこの映画には真に迫る史実がある。緻密なエベレストの描写、極限の中の人間の葛藤、映画館にいながらあっという間にデス・ゾーンに連れ去られた気持ちになった」

●谷口ケイさん
「凍りつく寒さ、荒れ狂う嵐、雪崩…次々とたたきつけられる現実と、そこで迫られる判断。登山という挑戦は、人生になぞらえられる」

本物を知る皆さんがおっしゃるんだから、これがリアルなエベレストなんでしょう。

しかしエベレストにあるのは、絶壁と雪と氷の世界で他に何もない、酸素も少ない。
なんでわざわざそんなとこに行くのか?

1996年に起きた事故なんだけど、前年の1995年には同じエベレストツアーで登頂を断念した経緯があり、前年に参加したメンバーは「あのとき無理してでも登るべきだった」と振り返っているのを見て、これは死亡フラグたったな、と思ったんですが、それに巻き込まれる形で本映画の主人公的立場のツアーガイドの方まで亡くなることになるとは。あ、これネタバレなので注意してください。(もう遅いけど)

エベレストに登頂するのはもちろん難しいことなんだけど、途中で断念して下山を決断するというのもかなり難しい、というかそっちのほうが難しいんじゃないかと思いました。
下山する時間と体力を考えて判断しないといけないんだけど、ってことは無理すれば登頂することはできるんです。帰ってこれないだけで。

でもね、行きて帰ってくるまでが登山なんだなと。

事前の評価どおり、3Dじゃなくていい気がしたし、登場人物も分かりづらいんだけど、そんなことを超えてリアルなエベレスト登山が垣間見れてよかったです。