ザリガニワークスさんのコレジャナイ仕事術を読んだ

4891949430遊んで暮らす コレジャナイ仕事術
ザリガニワークス
パルコ 2013-01-22

by G-Tools

コレジャナイロボ、自爆スイッチ、土下座ストラップなど、オモシログッズの企画・販売を行なっているザリガニワークスさんの初の著書ということで先行発売で購入しました。

ザリガニワークスさんは、アイデア担当の武笠さんと、デザイン担当の坂本さんという2名で運営されているわけですが、この2人だからこれだけオモシロイ企画が世に出せているんだなと納得するような内容です。
オモシロイアイデアを出すのが武笠さんなんだけど、この状態でモノを作っただけではこのオモシロさが世の中に伝わらない。で、坂本さんが、どういうメッセージで、どんなパッケージングで世の中に伝えるか、という部分をデザインする、と。

P.79
武笠が「何かおもしろいな」と感じたことを坂本に投げかけ、それについて話し合いながらひとつのアイデアを形にしていくわけですが、実はこれ、他の人だとなかなかうまくいかないスタイルだったりします。武笠が投げかけるアイデアの種というのは、ふと思いついたことや、ときに妄想交じりのことだったりするので、人に打ち明けるのは基本的に恥ずかしいわけです。さらに、勇気を出して打ち明けたとしても、「へ~」とか「ふ~ん」で終わってしまうのが関の山で、誰もまともに拾ってはくれません。また武笠としては匂いや手応えは感じているものの、それがどんなおもしろさによって構成されているかという”アイデアの内訳”をわかっているわけではなかったりします。

だから、このオモシロさの要素を分解して、他の人にも伝わるようにパッケージングするのが坂本さんの役割になってます。
武笠さんは直感型の天才肌、坂本さんはロジック型の理論派という感じ。まったく別のタイプの二人がお互いの才能を認め合ってるからオモシロくもクダラナイ商品が次から次へと誕生するのかなと。誕生するだけじゃなくて、多くの人に認知されているのかなと。

お二人は元々は玩具メーカーとゲームメーカに勤める会社員だったんですが、退職してザリガニワークスを立ち上げることになるんですが、このへんのクダリ、特に坂本さんの心の動きというか葛藤のようなものが、本書の中から感じられます。

武笠さんはサラリーマン時代から「太郎商店」という独自のブランドで、デザインフェスタへの参加をしていて、坂本さんはそれを羨ましいと思ってみていた、と。で、なにかと口を出すようになって、じゃあ一緒にやりますか、ってことで2人で太郎商店をやるようになった、という話があって、なんかすごくわかるなー。

すごくゆるく見えるザリガニワークスさんだけど、核になる部分はしっかりとしていて、核がしっかりしているからこそ、それ以外の部分に遊びをもたせれるのかもしれないなと思いました。

「◯◯仕事術」みたいなタイトルなので、ビジネス書としての体裁も持っているんですが、たぶん普通の会社員が本書の内容を普段の仕事で活かすのはムズカシイんじゃないかと思います。
なぜなら、読むとものすごく会社を辞めたくなってしまうから。