目的と手段論

TLにやたらと「目的と手段」の話しが流れてきてて、ナニゴトかと思ったらこの件についてのようで。

起業して3ヶ月で会社を崩壊させて思ったことと、近況報告です。(shunsuke's blog)

リンク先のエントリーコメントでも盛り上がってますが、起業が目的になってたんじゃないのか、と。本来、起業は手段だろう、と。そんな感じの趣旨のようです。

で、このエントリーをみる前に、たぶん本件について言及しているのであろうけんすうさんのブログを読んでました。

「目的があっての手段だ」なんて考え、つまらなくないですか?(nanapi社長日記)

けんすうさんのエントリー読んでなにかそこはかとない違和感を感じていたんですが、上記のエントリー(のコメント)に対するコメント、というよりは3ヶ月で会社を崩壊させてしまったというshunsukeさんを擁護するためのモノだったと理解しました。

えーっとですね、「目的と手段」の話しでいうとですね、つまるとかつまらないとかっていう話しじゃなくて、「目的あっての手段」だってことですよ。
「目的あっての手段がつまらない」っていう理由で、「だから目的なんてなくていい」というのは暴論でしょう。とはいえ「ゴールよりもプロセスのほうが大切」という考え方には同意できます。だったら「プロセスを楽しむ」とか「よりよいチームワーク」ということを「目的に加えるべき」だと思うんですね。
このエントリーは、shunsukeさんを擁護したいという目的のために、若干理論がおかしくなってる気がします。「目的あっての手段」のはずです。目的がないのに手段だけが存在することはありえないでしょう。

で、ですね、そんなことはどうでもよくて、3ヶ月で会社を崩壊させた話しなんですが、コレ自体は「目的と手段」を取り違えているとは思えないです。
「世の中を変えたい」という目的に対して「起業」というアプローチをとっただけで、その手段が最適だったかどうかの検証は困難なわけだけども、悪手だったと判断するのも結果論でしかないですよね。と。

そもそも起業というか、新規にサービスを立ち上げて収益化する、という難易度の高い事柄について、「目的と手段を取り違えたから失敗した」とか、そんな分かりやすい回答はないでしょう。
じゃあなんですか、既存企業に就職して企画書書いて、事業承認とって、稟議申請まわして事業化すればうまくいったとでも言うんですか。んなわけない。んなわけないんですよ。

起業というのは新しい事業を起こすための方法論の1つであることには変わりないけど、じゃあ起業に取って代わる方法論がほかにいくつあるのかってことだと思うし、そっちの方が成功確率高い、なんて考えることのほうがどうかしてるんじゃないかと。
既存企業の中で、ある程度リスクをとらなきゃいけない新規事業の企画で、なんの実績もない大学生の企画を採用してくれるところがいくつあるんですか。実績積んでからやったほうがいい、っていうまっとうな意見もあるでしょう。でも、今考えついたアイデアを実現したい、今すぐやりたい、って思っている人に、企業に入って実績積んでそれからでも遅くないんじゃない?ってどんなけ気長なんだよ、って話しだと思うんですよ。

今回の件はいろいろ至らなかったところは多いでしょうし、やり方次第ではもっとうまくやる方法があったのかもしれないし、もっとよく考えれば起業する必要あったのか、って疑問もあるのかもしれないけど、全部結果論なんだよな、と。

みんな正解なんてわからない中で、試行錯誤しながら答えを探すしかなくて、それを結果だけみて「お前のやったことは間違ってる」って安全なところから言うのはなんかヤダなと思うわけです。

んで、今回は大怪我するまえに見直しすることになったみたいだし、たぶん次はもっとうまくやれると思うし、なによりも、失敗はチャレンジした人だけが味わうことができる挫折だから、こんなことにめげずにまたがんばってほしいなって思います。