腰痛持ちの方必読:ヒーリング・バックペイン

4393713281サーノ博士のヒーリング・バックペイン―腰痛・肩こりの原因と治療
ジョン・E. サーノ 長谷川淳史
春秋社 1999-04-20

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ヨガをやってる方から教えてもらって読んだんですが、この本すごい。

僕はこう見えても腰痛持ちでして、記憶の新しいところで言うと昨年の11月に腰痛を発症しています。そのときのコトをブログにも残してます。

腰痛発症(2012.11.16)

ここ何年かは、年に1、2回、朝起きた時に激痛が走って立つこともままならない、ってくらいの腰痛に悩まされていました。前回の時は整形外科にも行ってレントゲンも撮ってもらったんですが特に異常も見つかりませんでした。
で、腰痛って痛みもキツイんですが、その後の恐怖心も厄介で、腰痛を再発するのを恐れて変に腰をかばって生活していると今度は足の付け根が痛くなったり、膝に負担がかかったりとか、もう腰だけの問題じゃなくなるのですね。

で、腰痛は完全二足歩行を始めた時からの人間の宿命である、みたいなことを言う人もいて、腰痛はクセになるっていうし、腰をいたわりながら、腰に負担をかけないような生活をしなきゃいかんな、なんて思っていたんですが、この本を読んで、頭を殴られた上に平手打ちされて腕ひしぎ逆十字でタップ、ってくらいの衝撃を受けました。

まず本書の中でも正しい診察を受けるべき、と言っていて、素人判断で診断するのは危険である、とは書いてます。書いてますが、腰痛の多くはTMS(緊張性筋炎症候群)が原因だとしています。

TMSとはなにかっつーと、脳が自分の心から気をそらすために腰痛を発症させている、ということだそうです。
もうちょっと詳しく言うと、潜在的に感じている怒りや不安といった自分自身で認めたくない感情を脳は抑制しようとするんだけども、その過程の中で、もっと効果的に意識できていない感情から気をそらすためにTMSを発症させ腰痛等の痛みとして感じさせる、と。
痛みの原因自体は、虚血が原因で筋肉や腱の酸素量を減らすことで痙攣を発生させ激痛を生んでいるそうです。現象はこむら返りとよく似ていて、痙攣させているんだと。

言われてみれば、ここ数年間の腰痛はほとんどが朝方に目覚めた時に激痛が走るか、もしくは激痛で朝目覚めるか、というパターンで寝ている間になにか腰を痛めるような寝返りをうったとか、寝相が悪かったとか、そういうことかと思ってたんだけど、そんなんじゃなく腰がこむら返りをしていたと。そう言われてみると確かにこむら返りの痛みに似てるんです。

で、本書の中で痛み以上に厄介なのが、再発に対する恐怖心なんですって。
やだ、なにそれ、自分のことが書かれてるみたいでコワイわ。

恐怖心は日常的に意識の中に刷り込まれて、普段の生活の中で腰痛に意識を向かわせるのにすごく都合がいいんだそうです。つまり、脳の認識したくない感情(怒りや不安)に意識が向かわないようにするのに恐怖心を植え付ける、ということがとても効果的なんですって。たしかに!実感としてわかるわ!

で、TMSの特徴としては完全に心や脳の働きとして虚血を発生させ、痙攣を引き起こし、恐怖心を植え付ける、ということが行われているだけで、身体的な損傷とか筋骨の構造的な欠陥などは認められない、ってことです。つまり、再発を恐れて生活を送っていると脳は腰痛が効果的に作用している、と認識していつまでたっても腰痛が治らない、という状態になります。
この不の連鎖を止めるには、腰痛なんか気にせず、激しい運動や、腰に負担のかかる姿勢をとるのがいいんだそうです。重いもの持ったり、かがんだり、走ったり、はねたり、といった腰に負担のかかることを積極的にすることで、脳は腰痛を発生させることがイヤな感情から意識を背けることに効果がない、と認識するようになるんだと。こうなるとわざわざ虚血を発生させてまで腰痛を起こしたりしなくなるんです。腰痛には意識を惹き付ける効果がなくなってしまったから。

TMSの対応には、とにかく脳の働きで腰痛が引き起こされているということを認知することが重要だそうです。べつに怒りや不安を感じなくなるように性格を変えたりとか、不屈の精神を鍛えたりとかは不要で、脳はイヤな感情から意識を背けたいだけなので、そのイヤな感情と向き合って存在を認知するだけで、脳は腰痛を起こす必要性がなくなるわけです。

なので、腰痛を恐れず腰への意識は極力捨てて、自分の怒りや不安と言った感情と向き合って認知するようにすれば、腰痛治療にも予防にもなりますよ、と。

とりあえず、腰痛持ちの方は騙されたと思って本書を一読することをオススメします。
amazonのレビューには本書を読んだだけで腰痛が治った、という報告で溢れています。すごいわ、マジで。