「風立ちぬ」観てきた感想

ジブリの新作「風立ちぬ」を観てきました。
全然興味なかったんだけど、NAVERまとめで賛否両論でてるってのを観て興味わきまして。
なかでも、エンジニア系の人とかクリエイター系の人からは支持を受けてるとかで、だったら僕も共感しちゃうかもなー、号泣しちゃったらどうしようかなー、なんて思いながら観に行きましたよ。

観に行く前に読んだNAVERまとめはこちらです。

【賛否両論】ジブリ作品《風立ちぬ》試写会終了。クリエイター・業界人・一般人感想まとめ。(NAVERまとめ)

んで、こっから先はネタバレも含むんでまだ観てない人は注意してください。

結果から言うと、全然共感できませんでした。
だからといって反感を持ったわけでもないんです。分からなかったんです、一体どこに共感すればいいのか。なにをテーマにした映画なのか。

感動した!って人も大勢いますが、いったいどこに感動したんでしょうか。
号泣した人はどのポイントで泣いたんでしょうか?

って書くと、自分が心ない人間であることをアピールしてるみたいでアレなんだけど、共感できますかね。アレ。

主人公の堀越二郎さんが純粋にエンジニアとして飛行機設計に没頭する、ってとこまでは共感できますよ。まだ。
でも、ヒロインの菜穂子さんが登場してからは、あらゆるものが中途半端になった気がするんです。

菜穂子さんが結核で高原病院に入院するんだけど、二郎さんに会いたくて山を下りてきてしまう。で、「一目会えたら山に戻ろうと思う」という菜穂子さんに対して二郎さんは「こっちで一緒に暮らそう」っていうんです。
いやいやいやいやいや。ダメっしょ。治療に専念させてあげないとダメっしょ。

で、お世話になってる上司の黒川さんからも「それは愛ではなくエゴではないのか」って言われるものの、黒川さんの奥さんがうまいこと取り持ってくれて2人は結婚することになるんだけども、いや、黒川さんの言う通り、エゴですよね。これは。

で、二郎さんの妹の加代さんが訪ねてきた際には「菜穂子さんがかわいそうだ」って泣いて訴えるんだけども「いま僕たちは1日1日を大切に生きてるんだ」とまったく回答になっていないことを二郎さんは言うわけです。いいから治療に専念させてやれよ。仕事休んで付き添ってやれよ、とか思って腹立たしくすらあります。

最終的に菜穂子さんは結核で亡くなってしまうんだけども(その描写はないけどそういう流れになってる)、クライマックスのシーンで二郎さんの夢に菜穂子さんがあらわれて「あなたは生きて」って言うんです。たぶんこれは感動的なシーンとして描かれてるんだと思うけども、全然感動できません。
だって、二郎さんはそんなこと言われなくたって生きる気マンマンだもん。菜穂子さんの死について思い悩んだり自分を責めて苦しんだりしてないんだもん。むしろ菜穂子さんが「あなたは生きて」っていうことのほうが唐突感あるもんね。

これ、ホントはもっと二郎さんの苦しんでる姿を描かないといけなかったんじゃないですかね。エンジニアとしての夢と、愛する人の病気との間で今自分にできることはなにかを悩み苦しむとか、戦争利用されることを前提とした飛行機開発の中で、本当にいい飛行機を作ることが世のためになるのか葛藤するとか、いろいろ悩めるシーンはあったんじゃないかと思うんですよね。

って自分で書いてて、それはそれで安っぽいなという気もしてますけども。

というわけで、1回見ただけでは作品のテーマが読み取れませんでした、ってことで。