「知ろうとすること。」を読んだ

410118318X知ろうとすること。 (新潮文庫)
早野 龍五 糸井 重里
新潮社 2014-09-27

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早野龍五さんと糸井重里さんの共著です。
twitterで2人をフォロー(正確にはLIST)してるんで本書の感想がどんどこRTされて、ちょっと読んでみようということで。

早野さんは福島第一原発事故のあと、事故の状況についていろいろ情報を提供してくれてたんでフォローしました。

で、今年の8月、糸井重里さんがtwitterでこんなつぶやきをしてました。

このつぶやきに対して、反原発、放射脳な方々が噛み付きました。
ここでまとめられています。

糸井重里さんが福島の桃を買ったことに噛み付く「ベクレルフリー系脱被曝」の人達。(togetter)

そんなクソリプに対し、糸井さんはこのようにつぶやいてます。

ということで、本書はこの出来事をきっかけに糸井さんの企画で対談、書籍化されたのだと思います。勝手な想像です。

そして、本書の中では早野さんが原発事故を心配していろいろ調査や検査を行い、過度に心配する必要はなく、想像上に被害は軽く収まっているということを述べています。
早野さんがすごいのは、事故を決して楽観視せず、かといって悲観もせず、ただ事実として計測可能なものを計測し、リスクはどの程度あるのかを淡々と伝えることに徹していること。

糸井氏のあとがきがすごくシックリきたので引用します。

早野さんは、いつも同じトーンで、ツイートをしていました。事実として、そこで起こったことはなんなんか。いま分かっている事実とは、どこからどこまでなのか。さらに知ることのできる事実は、どこからどんなふうに見つけられるのか。事実と事実をつなぎあわせて、どんなことが考えられるのか。それらを冷静に調べ、考え、伝え続けてくれました。ひょっとしたら、性急に結論をほしい人びとにとっては、早野さんの日々のツイートはクール過ぎてもの足りないと思ったかもしれません。

安心したい人にとっては「もう大丈夫、安全だから心配しないで」と言って欲しいし、ネガティブな人にとっては「もう大惨事、命に関わるから福島に近づかないで」って言葉が聞きたい。
でも科学はそんなわかりやすくは言ってくれなくて、「調査の結果、ここからここまではこの程度だからリスクは低い。でも別の条件ではこの限りではない」ということしか言ってくれないわけです。
すごい中途半端!って感じるかもしれない。でも、それが事実で、そこからはその事実から自分で考えて判断して行動しないといけない。

で、それは2011年から2012年くらいのこと。

今は事故から3年以上経って、放射線のリスクは驚くほど低い、ということまでわかってきたわけで、反原発で放射脳な方には都合の悪い事実が明るみになってきたと。

そんなわけで、福島の桃、うまそう、食いたい。